しろくま電力は、初期費用ゼロで導入できるPPA事業や系統用蓄電池事業に加え、駐車場を活用した効率的なソーラーカーポート事業を展開しています。


両面パネルを採用したソーラーカーポートは、限られたスペースで最大限の発電が可能です。さらに、系統用蓄電池を利用したビジネスモデルや北海道・東北で行われている風力発電事業は業界からも注目されています。


本記事では、しろくま電力の主要事業と各設備の導入事例を解説しています。計画から設置工事、運用までを一貫して提供できるしろくま電力が、どのようにして持続可能な電力供給を実現しているのでしょうか。


再生可能エネルギーの導入を検討中の方やしろくま電力の事業に興味がある方は、最後までご覧ください。

しろくま電力の脱炭素を目指す事業展開について

しろくま電力は、再生可能エネルギーの総合プロバイダーとして、脱炭素を目指す多様な事業を展開しています。


太陽光を活用したソーラーパネルなどによる発電と、余剰電力を効率的に活用する系統用蓄電池を組み合わせた独自のエネルギーソリューションを提供中です。


ほかにも、初期費用なしで再生可能エネルギーを導入できるPPA事業も展開しており、企業の脱炭素化を強力に支援しています。


再生可能エネルギーの課題である24時間安定供給に向けて、北海道・東北地方での風力発電事業も推進中です。太陽光発電と風力発電を組み合わせれば、昼夜を問わない電力供給が可能になるでしょう。

しろくま電力のソーラーカーポートで効率的な発電が可能?

しろくま電力では、既存の駐車場スペースを有効活用した画期的な発電システム「しろくまカーポート」を展開しています。


最新の両面パネル技術により、上面からの直射日光だけでなく地面からの反射光も電力に変換できるので、限られた面積でも最大限の発電効率を実現しています。


新たな土地取得が不要なため、初期コストを抑えられる点もしろくまカーポートの強みです。


ソーラーカーポートは、駐車場の機能を損なわずに再生可能エネルギーを導入できるので、環境配慮と経済性を両立したソリューションとして多くの企業から注目を集めています。


▼しろくまカーポートの4つの強みとは

しろくまカーポートには4つの強みがあります。


1つ目の強みは、電気代の削減です。太陽光発電所開発で培ったノウハウとユニット化により、低コストでの設置を実現しました。また、その発電によって電気代を大幅に削減できます。


2つ目は、短期間での導入が可能な点です。工事期間を最小限に抑え、部分的な施工により、駐車場の利用を継続しながら導入できます。


3つ目は、徹底した利用者目線の設計です。2本足構造の採用で従来の4本足タイプより駐車しやすく、最大3.6mの高さでハイルーフ車にも対応できます。


4つ目は、脱炭素アピールです。環境への取り組みを示せるので、持続可能な社会への貢献を明確に打ち出せます。


▼PPAでの導入方法

PPA方式なら、初期費用なしで太陽光発電設備を導入できます。しろくま電力が太陽光発電設備の設置から運用・管理まで担当し、顧客は発電された電力を購入する契約になります。


設備の保守点検やメンテナンスもしろくま電力が実施するので、導入企業は運用管理の手間を気にせずに再生可能エネルギーの活用に専念できるでしょう。


ただし、天候や日照条件によって発電量が想定を下回る可能性があるため、事前にシミュレーションを行う必要があります。


契約期間中は設備の撤去が制限されるので、導入を検討する際は長期的な視点での判断が必要となります。


▼ソーラーカーポートの導入事例

ソーラーカーポートの導入事例を一部、以下にまとめました。


導入場所:ケーヨーデイツー八街店

土地面積:1,050㎡

総発電容量:234kW

提供方式:PPA方式


導入場所:那須ガーデンアウトレット

土地面積:3,289㎡

総発電容量:625.4kW

提供形式:PPA方式


導入場所:八千代町市役所

土地面積:746㎡

総発電容量:140kW

提供形式:PPA方式


導入場所:ヨロズ大分

土地面積:5,087㎡

総発電容量:1,156kW

提供形式:PPA方式


ケーヨーデイツーなどの商業施設以外に、市役所や工場での導入実績もあります。

しろくま電力の系統用蓄電池で無駄をなくす

再生可能エネルギーの導入が進む中で、電力系統の安定性が重要な課題となっています。太陽光発電や風力発電は天候により発電量が変動するので、電力の需給バランスを保つ仕組みが求められています。


しろくま電力はこの課題を解決するために、系統用蓄電池事業を展開しています。余剰電力を効率的に蓄え、必要なときに供給できるので、再生可能エネルギーの安定供給と脱炭素化が可能です。


また、用地選定から設置工事、運用まで対応可能で、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献しています。


ここでは、系統用蓄電池の重要性としろくま電力の包括的なサービス内容について説明します。


▼電力を無駄にしない系統用蓄電池が話題

再生可能エネルギーの余剰電力問題は、年々深刻化しています。


2021年には最大で1日約2GWの再エネ電力が廃棄され、2030年には最大約16GWまで拡大すると予測されているのです。この課題に対し、系統用蓄電池による解決策が注目を集めています。


太陽光発電や風力発電は天候や時間帯により出力が変動しますが、蓄電池の活用で安定した電力供給が可能です。


電力市場では時間帯によって価格が変動することから、安価な時間帯に充電して高価な時間帯に放電が可能なので、環境貢献と収益確保を両立できます。


▼土地探しから運用までワンストップで対応

衛星画像とAI解析技術を駆使して、電力系統の空き容量や地盤強度など、様々な条件を考慮した用地選定を実施しています。


また、しろくま電力では16MWの蓄電池発電所の開発実績を持つ専門家チームが、大型機器の運搬から設置工事まで一貫して担当します。


さらに、最新のエネルギーマネジメントシステム(EMS)を活用することで、需給予測に基づいた最適な充放電制御が可能です。24時間体制での監視と迅速なトラブル対応により、安定した運用を実現しています。


包括的なサービス提供により、顧客は煩雑な手続きや専門知識を必要とせず、効率的な事業運営を行えるでしょう。


▼系統用蓄電池の導入事例

系統用蓄電池の導入事例を一部、以下にまとめました。


導入事業主:株式会社テレビショッピング研究所

導入場所:熊本県荒尾市

出力/容量:2MW/8MWh

運用開始:2023/12


導入事業主:JYSグループ

導入場所:群馬県太田市、桐生市、埼玉県熊谷市蓄電所

出力/容量:2MW/6.9MWh×3箇所

運用開始:2024/12〜2025/01


ノウハウの豊富さと、開発から市場運用までワンストップで依頼できることが導入の決め手になっているようです。

系統用蓄電池を活用した新たなエネルギービジネス

再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力需給の不均衡も大きな課題となっています。


2022年4月の電気事業法改正により、系統用蓄電池を活用した市場取引が解禁され、この課題を解決する新たなビジネスモデルが注目を集めています。


電力価格の日内変動を利用した収益化や、複数の電力市場での取引が可能となり、エネルギー分野における魅力的な投資機会が生まれました。同時に、余剰電力の有効活用により環境負荷の低減にも貢献しています。


ここでは、系統用蓄電池による収益化の仕組みと、ビジネス展開における重要なポイントを詳しく説明します。


▼系統用蓄電池で収益が出る仕組み

電力需給の日内変動により、太陽光発電が活発な昼間は供給過多で価格が下がり、夕方は需要増加で価格が上昇します。この価格差を利用して安価な時間帯に充電し、高価な時間帯に放電することで収益を生み出します。


また、世界的な脱炭素化の流れを受けて火力発電用の天然ガス価格が高騰し、電力卸市場の価格も上昇中です。


このため、蓄電池による裁定取引の機会が拡大しているので、再生可能エネルギーの導入拡大で増加する余剰電力を系統用蓄電池で有効活用し、新たな価値を創出できます。


▼系統用蓄電池ビジネスの3つのポイント

系統用蓄電池ビジネスの成功には、3つのポイントがあります。


1つ目は、2022年4月の電気事業法改正により実現した新たなビジネスモデルである点です。この改正で、電力の需給バランス調整に加え、複数の市場での取引が可能となりました。


2つ目は、3つの異なる電力市場への参加機会となる点です。従来の卸電力市場(JEPX)での取引に加え、複数の市場への参加が可能となりました。今後は収益機会が多様化し、より安定した高収益を期待できます。


3つ目は、再生可能エネルギーの拡大に伴う需要の高まりです。環境価値と収益性を両立する新しいエネルギービジネスとして、今後さらなる成長が見込まれています。

グリーンエネルギーを長期・安定単価で調達できるPPA事業

企業の脱炭素化ニーズが高まるなか、新しい電力調達方式としてPPA(電力購入契約)が注目を集めています。再生可能エネルギーによる発電設備を新設し、長期固定価格で電力を供給する仕組みです。


しろくま電力は、需要家の敷地内での設置から遠隔地での大規模設備まで、様々な形態に対応しています。企業は初期投資を抑えながら、電力コストの安定化と環境負荷の低減を同時に実現可能です。


ここでは、PPAの主な形態やしろくま電力が提供するサービスの特徴、具体的な設置方法について詳しく説明します。


▼オフサイトPPAとオンサイトPPAの違い

企業の太陽光発電設備導入には、オンサイトPPAとオフサイトPPAといった2つの異なるPPA方式があります。


オフサイトPPAは遠隔地に発電設備を設置し、送電網を通じて電力を供給します。大規模な発電が可能で、複数企業での発電量の共有も可能です。


一方、オンサイトPPAは、需要家の敷地内に発電設備を設置し、送電コストを抑えながら、自家消費型の再生可能エネルギー利用を実現します。設置スペースには制約がありますが、安定した電力供給が可能です。


両方式とも長期固定価格での契約により、電力市場価格の変動リスクを軽減し経営の安定化に貢献します。


▼しろくま電力はPPA事業もワンストップで対応

しろくま電力は、太陽光発電所の設計から建設、運用、保守管理まで、すべての工程を一貫して提供中です。272MWにおよぶ発電所建設の実績と579MWの保守管理経験を活かし、安定した発電量の維持を実現しています。


さらに、独自開発した3D設計技術と架台システムにより、発電効率を高めています。立地条件や日照条件を緻密に分析し、各案件に最適な設計を提案することで、長期的な収益性を確保します。


また、市場連動型電力取引での豊富な経験を活かし、需要家のニーズに合わせた競争力のある価格での長期契約が可能です。


▼ソーラーカーポート・野立てでの設置が可能

発電設備の設置形態は、場所や用途に応じて選択が可能です。


駐車場スペースを活用したソーラーカーポートは、発電と車両の日よけ機能を兼ね備え、土地の有効利用と環境配慮を両立する設置方式です。利用頻度の高い駐車場に設置すると、企業のサステナビリティへの取り組みを可視化できます。


遊休地や未利用地での野立て設置も人気があります。地形や周辺環境に合わせた最適な設計により、効率的な発電システムも構築可能です。


しろくま電力は特殊な条件下でも豊富な実績があり、顧客の多様なニーズに柔軟に対応した発電設備の導入を実現しています。

しろくま電力は北海道/東北地方で風力発電事業も進行中

しろくま電力は、再生可能エネルギーのポートフォリオ拡大を目指し、北海道えりも地域で国内最大級の風力発電プロジェクトを推進しています。さらに、東北地方でも、小規模な風力発電所の開発を展開しています。


プロジェクトの実施にあたっては、地域コミュニティとの調和が重要です。環境影響評価の結果や事業計画について説明を行い、地域の理解を得ながら事業を進めています。


太陽光発電で培った開発・運用のノウハウを活かし、適地選定から施工、運用までをワンストップで担当し、風力発電特有の課題にも総合的な解決策を提供しています。

太陽光発電所の専門家だからこそ頼れるしろくま電力のO&M

しろくま電力は、開発から保守まで幅広い経験を持つ太陽光発電所の専門家として、最大の発電量維持と20年間の安定運用を実現しています。


最新のドローンやAI技術を活用した定期点検により、点検コストを抑えながら高品質なメンテナンスを実現しています。緊急時には全国各地の技術者が2時間以内に現場へ急行するため、発電ロスを最小限に抑えられるでしょう。


さらに、定期的な発電所診断を通じて、発電効率を最大化するための設備更新も提案し、長期的な収益性の確保に貢献しています。

まとめ

しろくま電力は、再生可能エネルギーの総合プロバイダーとして、多角的な事業展開を進めています。


CO2を排出しないソーラーカーポートの設置や、余剰電力を活用する系統用蓄電池の運用、初期費用ゼロで導入できるPPA事業など、革新的なソリューションを提供しています。


さらに、北海道・東北地方での風力発電事業も推進し、太陽光と風力のベストミックスによる24時間安定供給が可能です。再生可能エネルギーに関するサービスをワンストップで提供する総合力により、持続可能なエネルギー社会の構築に貢献しています。